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HISA DENTALCLINIC
DIRECTOR’s BLOG

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睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)

歯科に関して

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠時に舌を支える上気道(鼻から喉頭の部分)の筋肉がゆるみ、気道が完全に塞がれ呼吸が一時的(具体的には10秒以上)に止まってしまう呼吸障害が、1時間に5回以上あらわれる状態のことをいいます。
なお、5~15回を軽症、15~30回を中等症、30回以上を重症と診断します。
これら睡眠時無呼吸症候群が引き起こす症状としては、大きないびき、朝起きると口がカラカラになっている、日中の眠気、起床時の頭痛、夜中によくトイレに行く、頭の働きの低下などがあります。
閉塞の原因は、肥満の方(首周りの脂肪の沈着)、扁桃肥大、アデノイド、気道へ舌が落ち込む、舌が大きい(巨舌症)、鼻が曲がっているなどがあげられます。日本人の中には顎が小さい(小顎症)ため、気道がふさがれやすく、やせているのに睡眠時無呼吸症候群である方もいらっしゃいます。
自分でできる睡眠時無呼吸症候群の対処法としては、横向きやうつ伏せで寝る。これは、眠っている間に舌の筋肉が緩んで、舌が喉に落ち込むと、空気の通り道である気道が狭まり、無呼吸が起こります。首や背中が痛くならないよう抱き枕やクッションなどで寝やすい姿勢を工夫し、横向きやうつ伏せで寝ると、舌が落ち込みにくくなり、無呼吸状態を防げます。
アルコールを控えてください。飲酒した時だけ大きなイビキをかく人がいます。二日酔いで顔がむくむのと同様に、喉がアルコールでむくんで気道が狭くなり、息が苦しくなってしまうためです。肥満の方は体重を減らしましょう。
治療は、鼻づまりや鼻の諸症状で鼻呼吸がしにくい場合には、まず鼻症状の改善から取り組む場合もありますが、内科的療法として、一般的には、CPAP(シーパップ)療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)が閉塞性睡眠時無呼吸タイプに有効な治療方法として、現在欧米や日本国内で最も普及している治療方法です。
つまり、CPAP療法の原理は、寝ている間の無呼吸を防ぐために気道に空気を送り続けて気道を開存させておくというもの。CPAP装置からエアチューブを伝い、鼻に装着したマスクから気道へと空気が送り込まれます。
歯科的療法では、いびき、軽度~中等度の睡眠時無呼吸症候群の場合はスリープスプリントが適応となります。しかし、重症の方の第一選択はCPAPですが、CPAPを試してみたが、違和感でダメな方がいらっしゃいます。そのような方は、是非、スリープスプリントを試してみてください。ゼロにはなりませんが、軽度~中等度の睡眠時無呼吸症候群まで改善できます。
また、鼻づまりや鼻の諸症状で鼻呼吸がしにくい場合には、まず鼻症状の改善から取り組む場合もありますし、気道を塞ぐ部位を取り除く外科的療法は、小児の多くや成人の一部で、睡眠時無呼吸症候群の原因がアデノイドや扁桃肥大などの場合は、摘出手術が有効な場合があります。
本クリニックでも、睡眠時無呼吸症候群のスリープスプリントの製作を始めました。上下顎の印象を採得し、ジョージ・ゲージのバイトホークで上下顎の位置決めをして、製作は(株)アソーインターナショナルにお願しています。
睡眠時無呼吸症候群でお困りの方、ぜひ一度ご相談ください。
下の写真はジョージ・ゲージのバイトホークで下顎の前方移動量を計測しているところです。
ジョージ・ゲージのサムネール画像