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HISA DENTALCLINIC
DIRECTOR’s BLOG

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頭部X線規格側貌写真分析ソフト(QDS)

歯科に関して

昨年3月に、24年前から頭部X線規格側貌写真分析ソフトQDS(Quad diagnosis system)で使用してきたPC、スキャナを新しくしました。それはいつスキャナが壊れるかわからないという不安があったからです。
もし、壊れれば、そのソフトがバージョンアップしないため、新しいPC、スキャナが使用できません。以前より使用してきたQDSのソフトに関して、パージョンアップの予定はないという話を聞いていましたので、他のメーカーの、どのソフトにしようかと半年余り悩んでいました。
しかし、最終的にQDSと同じメーカーのTip-edgeという分析ソフトを購入しました。というのは面識のある先生が作ったソフトで、私自身もTip-edgeを行っていた時期があるからです。
しかし、そのソフトを購入し、分析してみると、現在販売されているエプソンのスキャナがTwain2に対応していないため、ソフトから直接画像を取り込むことができなかったり、また取り込んだ画像の倍率に問題があったり、治療前、治療後などの色分けが不完全だったりと散々でした。
そのたびに、そのメーカーに苦情の電話を入れました。私があまりに苦情の電話をするので、そのメーカーの偉い方が滋賀県から私のクリニックに来ました。そこで、私は、その方に丁寧にそのTip-edgeソフトの問題点を指摘し、理解して頂きました。
そのTip edgeソフトの特徴は軟組織の計測項目が多いことでした。頭部X線規格写真は、咬合させた状態で、上下の口唇をリラックスさせて撮影するのですが、上下の口唇をリラックスさせることが難しく、それにより軟組織の計測データが大きく変化してしまいます。また、プロフィログラムでは正常咬合者群と比較して患者様の方が緩い下顎下縁平面なのに、ポリゴン図表では逆に正常咬合者群より患者様のFMAが大きい結果になり、その解釈に苦慮させられることがたびたびありました。
そうこうしている間に、そのメーカーから電話があり、QDSのバージョンアップを希望している先生方が増え、バージョンアップを決定したので、私に協力してほしいという事でした。
それからおよそ3か月後、そのメーカーから分析部分のソフトが出来上がったのでテストをお願いしますという電話がありました。3度のソフト修正の結果、新しいQDSのソフトが出来上がりました。約10か月ぶりのQDSの分析でした。
下の図がQDSのポリゴン図表です。
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