日常の生活習慣の中には無意識に行う様々な習癖があります。
例えば、頬杖・唇や舌の癖・寝癖(うつ伏せ寝・横向き寝)などは多くの人達が行っているのではないでしょうか?
この些細な癖が長期に及ぶことで顎や歯列に力が加わり、歯を動かし、歯列弓の変形や下顎の位置のズレ、顔面の変形が生じ、さらには全身症状の発症などにも影響してきます。
この様な癖を態癖(たいへき)と言います。
態癖のほとんどが頬杖と睡眠態癖ですが、患者様によっては様々な生活習慣を持っています。
頬杖・寝癖・口唇の癖による変化としては、歯列の変形、顎のずれ、かみ合わせのずれ、くいしばりや歯ぎしりの発現を生じます。
そして、顎、顔面の非対称につながります。
さらに、姿勢の悪化、場合によっては全身症状、不定愁訴の発現などが起き、場合によっては矯正治療などが必要になります。
では、態癖を止めるのはどのようにすればよいのでしょうか。それは患者様が自分の態癖に気づき、患者様が自身の態癖を止めなければならないのです。
ですから、患者様が態癖の影響を理解し自身の態癖に気づき、認め、生活習慣を改善していかなくてはなりません。
しかし態癖は無意識のうちに行うことが多いので自覚するのが難しい場合がほとんどです。
この様な場合は、生活習慣(勉強中・パソコン・机に座っている時・食事・テレビ・読書・寝る時の姿勢など)をイメージしてもらって習慣を確認することがとても有効です。
態癖は成長期の小児だけではなく成人にも悪影響を与えます。
悪い習慣を放置してしまうと歪みが生じ、一生を通して健康を損なう可能性があります。
自分は大丈夫と過信せずに、もう一度生活習慣を見直してみて下さい。
態癖(たいへき)
歯科に関して
- 2016年10月3日