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HISA DENTALCLINIC
DIRECTOR’s BLOG

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歯数の過不足

歯科に関して

通常、乳歯は20本、永久歯は智歯(おやしらず)を除くと28本です。
しかし、上記の標準の数でない方も意外に多く、そのために少し注意が必要な場合もあります。
①歯の数の不足
乳歯の前歯には癒合歯(2本がくっついて1本になった形の歯)がよくみられます。
本来2本あるべきところにハート型の歯が1本だけ生えていて、これが癒合歯です。
乳歯の癒着歯や癒合歯の場合に、後から出る永久歯がない(半数近く)場合があるので注意が必要です。
いずれにしても乳歯の癒合歯から永久歯への生えかわりはスムースにいかないことが多いので、あらかじめX線診査をして永久歯の数や位置を確認しておきます。
生えかわりの時期が来たら、必要があれば乳歯の癒合歯をタイミング良く歯科医院で抜いてもらいましょう。
また、歯ならびの問題が生じることもありますので、矯正治療も視野に入れた定期的な診査が望まれます。
一方、乳歯の数が標準であっても、永久歯が先天欠如の場合もあります。乳歯は全てあったのに後継の永久歯の数が1~2本少ないというケースですが、これも比較的よくあるのです。
永久歯がない部分の乳歯は抜けずに長く残っていることが多いので大切に使い、乳歯が失われてしまったらそのスペースを確保する装置を入れることもあります。
将来は矯正治療、ブリッジ、インプラント等の方法で補うことになります。
②過剰歯
標準より歯の数が多いことがあり、余分な歯を過剰歯(かじょうし)と呼びます。形態は蕾状のものが多く、形態異常のものが多いようです。
この過剰歯の中で正中過剰歯と呼ばれ、上顎の前歯部分の骨の中に1~2本埋伏したままで生えてこないものがあり、その場合は適切な時期に摘出する必要があります。
過剰歯の存在を知らなかったり、放置したままタイミングを逃すと、永久歯の前歯そのもの配列や将来の歯ならびに影響を及ぼしてしまうことがあります。
そのため、余分な歯を見つけた場合は早急に歯科医院でX線写真を撮ってもらい調べましょう。