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HISA DENTALCLINIC
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口の中にできた白いできもの鑑別診断

その他

口の中にできる白いできものには次のようなものがあります。
1.カンジダ症
口の中に、拭うと取れる白い苔状のものが生える場合と、白いできものではなく、粘膜が赤くなる場合があります。
免疫力が低下している状態や、入れ歯の清掃不良などが原因となり、カンジダ菌に感染して発症します。
また、赤くなる場合には、飲食をすると舌がヒリヒリするような痛みが特徴的ですが、痛みがあるため気づきやすいです。
カンジダ症の場合、病院で血液検査や顕微鏡検査をすることによって確定診断を行います。
2.扁平苔癬
これは、口の中の頬粘膜や唇に、網状の発疹のような白いできものが出ます。
原因はまだはっきりしていないのですが、ストレスやホルモンの異常、金属アレルギーなどが関係しているのではないかと言われています。
痛みはないことが多いので、気づかないこともあり注意が必要です。
口の中ばかりでなく体にも生じることがあります。
扁平苔癬は30~50歳代の女性に多く発症するとされていますが、口の中の白いできものだけでなく、手足や体にも生じることがあります。
それは紫紅色をした平らに盛り上がった多角形の発疹として現れ、かゆみをともないます。
3.白板症
これは口の中の歯茎や舌の横、頬の粘膜などに板状あるいは斑点状の、表面が硬い白いできものができる病気です。
口の中からこすり取ろうとしても取れないのですが、痛みがないか、あったとしても痛みが軽いため気づかない場合もあります。
他に,もいぼ状に盛り上がってくる白いできものや、赤い斑点が混ざってくるものもあり、赤くなっている場合は白いできものの状態と違って、痛みをともなうようになります。
これは初期がんに移行する可能性があり、痛みをともなうようになった場合は注意が必要であると言われています。
白板症と初期がんを判別するには、病院で組織の一部を切除して検査を行い、確定診断をしてもらうことができます。
4.口腔がん
初期の口腔がんは痛みや出血といった自覚症状はないのですが、舌の横や裏に硬くて白いできものとして発症します。
口内炎に似ている場合もあるのですが、触ってみると口内炎は柔らかく、口腔がんは硬いという特徴があるので、硬さのある白いできものがある場合は口腔外科を受診してみることをおすすめします。
口の中で、がんができやすいのは舌の両脇とされています。そして舌の奥にある突起物をがんと勘違いする場合もあるのですが、これは有郭乳頭や葉状乳頭と呼ばれているもので、異常ではありません。
確実に見極めるためにも気になる症状がある場合は、病院で検査をしましょう。