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HISA DENTALCLINIC
DIRECTOR’s BLOG

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妊婦の歯科治療

歯科に関して

妊娠すると歯茎の溝からエストロゲン(女性ホルモン)を好む特有の細菌がみつかります。その細菌が妊娠性歯肉炎といわれる歯茎の腫れの原因を引き起こします。
一般に、妊娠するとすっぱいものが欲しくなるなど嗜好の味覚が変化しますが、これはホルモンのバランスや唾液の量が変化するためです。
もちろん、体重が増え、体の動きが鈍くなり、歯磨きもおろそかになり、不潔性の歯肉炎の可能性もあります。
しかし、ホルモンの変化で『妊婦の4割は歯茎からの出血、歯茎の腫れ』を自覚しているといわれています。
一般に、妊娠中の歯科治療は安定期(4ヶ月以降~8ヶ月ぐらい)であれば、ほとんどの方が問題なくできます。
X線撮影に関して、デンタルX線では直接お腹にX線があたるという事はありません。また撮影部位が子宮から離れているため、防護エプロンを着用してお腹周りを保護しますので、赤ちゃんへの影響はないとされています。
局所麻酔薬の使用に関しては、歯科領域で使用される麻酔薬(キシロカイン)は通常の使用量で催奇形性が認められるものはなく安全に使用できます(この局所麻酔薬は、無痛分娩にも用いられています)。
また、基本的にはお薬の投与はしません。しかし、痛みがひどい場合や化膿して腫れている場合などは、必要があれば産婦人科の担当の先生と相談した上で投薬します。
その場合、歯科で頻用されるセフェム系抗生剤は「臍帯や授乳中に分泌されにくく、胎児・乳児への移行が少ない」とされ、鎮痛薬で最も安全性が高い薬剤はアセトアミノフェンとされています。
妊娠前に歯科医院へ行き、歯科治療を済ませておくことが一番大切です。妊娠の歯科治療で、私たちが一番困るのは、『智歯の歯茎が腫れて痛い』と来院される方です。抜歯することはできますが、お薬を投与することになるからです。
また、妊娠中には母子手帳を持参して、検診に来院してください。歯磨きの状態、歯茎の腫れなどを確認してアドバイスします。
下の写真は、歯と歯の間の歯茎が赤く腫れた典型的な妊娠性歯肉炎の写真です。
妊娠性歯肉炎