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HISA DENTALCLINIC
DIRECTOR’s BLOG

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指しゃぶり

歯科に関して

離乳期の赤ちゃんの指しゃぶりはまったく罪のないもので、一般的に3歳までの指しゃぶりは気にしなくてよいとされています。
そして、3歳までに目立った昼間の指しゃぶりはなくなりますが、残念ながら20%の子供に指しゃぶりが残ります。
4~5歳の指しゃぶりについて、小児科医の多くは指しゃぶりが子供の不安や緊張を解消する効果を重くみて止めさせない傾向にあります。
しかし、指ダコができている場合には早めの指導が必要です。
ただ、やみくもに止めなさいというのではなく、子供の生活のリズムを整え、外遊びをさせ、家の中でも指を使った遊びをする機会を増やすようにしましょう。
また、二人目の子供が生まれると、上の子が赤ちゃん返りをして、突然指しゃぶりをすることがありますが、これは意識的に子供と向き合う時間をつくれば解決できます。
問題なのは永久歯が生えても親指を上向きにくわえる子供です。単にくわえているだけであれば開咬に、指を上方に持ち上げる力を加えれば上顎前突になります。
これらは、指をくわえる深さ、長さ、頻度により、ひどい指ダコができます。私自身は高校生になっても指しゃぶりをしていた子供を矯正治療した経験があります。
小学生になっても指しゃぶりが続く場合には、意図して外遊びの時間をつくり、家にいるときは何もしていない時間をつくらないように、お手伝いや手遊びをさせます。
また、一人ぼっちにさせないで、いっしょに過ごしましょう。自分で指しゃぶりをやめるように努力を促し、長時間やめることができたら、いっしょに喜んでほめてあげましょう。
お子様の指しゃぶりで悩んでいるお母様は一度ご来院ください。
下の写真は6歳8ヵ月の女子です。指しゃぶりの影響で永久歯の前歯が開咬になっています。
開咬治療前.jpg
下の写真は矯正治療により前歯の開咬が改善されました。
開咬治療後.jpg