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HISA DENTALCLINIC
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アンキローシスなのか埋伏中切歯が動かない

歯科臨床
上顎中切歯は、前歯で永久歯の最初に萌出する歯です。 もし、埋伏などで萌出しなければ、その異常に気づきやすく、親もすぐに子供を矯正専門医に連れていく可能性が高いのです。 埋伏歯の頻度は、智歯を除いて、上顎中切歯が上顎犬歯とともに上顎中切歯が高い傾向にあります。 これらの原因として、1歯あるいは数歯の場合は、最近の食餌事情による顎の縮小傾向、乳歯の晩期残存による萌出方向の異常、乳歯の早期喪失による萌出空隙の不足、被覆歯肉の異常、さらには歯原性の嚢胞、腫瘍、骨性癒着などが考えられます。 そして、頭部X線規格側貌写真の分析から、正常萌出方向にあり、嚢胞や歯牙腫などの原因がなく、萌出が途中で止まっていて、他の歯根にぶつかってなく、皮質骨に接触していない場合にはアンキローシスを疑わなければなりません。 また、過去の外傷の既往歴も確認が必要です。症例のほとんどは永久歯列期にアンキローシスを経験しますが、まれに、混合歯列期でもアンキローシスの患者様がいることがあります。 埋伏歯を開窓し、牽引誘導してみると、逆にアンカーとしていた両隣在歯が埋伏歯の方に引っ張られ、開咬になってしまう時、アンキローシスが疑われます。 しかし、このような場合、CTなどを撮影しても歯根の一部がアンキローシスのケースが多いため、なかなかその診断がつきません。 たとえば、ペリオテストを用いてその動揺度を計測し、両隣在歯の動揺度と比較することも必要です。 また、インプラントアンカーを用いても、アンキローシスの場合、まったく埋伏歯は動きません。 最終的には、その歯を亜脱臼させます。その時に、バキッと音がします。その後、動揺することを確認し、再び、牽引誘導を開始します。 しかし、亜脱臼させたからといって、容易に牽引できないのが現実です。やはり、動きが他の歯に比べて悪い傾向にあります。 過去に、2度亜脱臼させた患者様もいます。 あるいは、ピエゾーサージェリーを用いて、1歯のみのコルチコトミーを行うという方法もあるそうですが、私は行っていません。 どうしても、牽引誘導できない場合は抜歯して、補綴処理により対処する場合もあるかもしれません。
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