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HISA DENTALCLINIC
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歯周病に罹患した歯の抜歯基準

歯科に関して

歯周病に罹患した歯の抜歯基準は、先生により多少違いがあります。
例えば、一般的には、歯槽骨の吸収が高度(歯根長2/3~3/4以上)のもので、動揺の著しい(動揺度2+~3)症例で、水平歯槽骨吸収であったり、幅の広い骨欠損形態のもの。
また、口腔清掃が十分行なえないような歯根形態や歯列不正があったり、患者の協力度が欠如している症例にも抜歯を適応する場合があります。
(歯周に強くなる本 松江一郎 日本大学松戸歯学部教授 クインテッセンス出版)
歯槽骨の吸収が高度(歯根長2/3~3/4以上)の場合、歯根長を12mmとすれば8~9m, 15mmとすれば10~11mmのポケット長があれば,抜歯して良いと判断する。
40才以上の人は2mmぐらい引いた値を抜歯判定基準のポケット値とした方がよい。
12mmは上顎歯根が概ね12mmであり,下顎歯根は15mmが多い。
『患者の協力度が欠如している症例にも抜歯を適応する場合がある』には気をつけた方がよい。
たとえば3mmまでは正常であること,4mm少し悪い,5mmかなり悪い,6mm絶望に近い,7mmほぼ絶望,8mm抜歯になるかもしれない,と,これから測る数値の意味をおおよそでよいから理解させておくことである。
(抜粋引用文献 岡本 浩 著 デンタル ハイジーン別冊 1991/歯周治療.いま果たすべき歯科衛生士の役割 8ページ 医歯薬出版株式会社)
別な抜歯基準の考え方として、重度歯周病の歯の影響が隣の歯などに及んでいる場合には、早めの抜歯をお勧めします。
歯周病は歯の病気というよりは骨の病気なので、健康である隣の歯の骨に影響を与えてしまうからです。
また、抜歯が遅くなったときの影響として、重度歯周病で抜歯になったときは、抜歯後も周りの骨が下がってしまっています。
抜歯後の処置として、インプラント治療をご希望されても、骨がなくインプラント治療ができないか、骨移植などが必要になる場合があります。
このように抜歯後の処置を考えたときに、抜歯の診断が早めの方がよい場合もあります。
さらに、歯を抜かないで経過観察する場合で、重度歯周病の時、上記のような歯を残すデメリットもありますので、歯を抜かずに経過観察をする場合は、ご自宅でのセルフケアと、歯科医院でのプロケアをしっかり行い、病状を進行させないようにしましょう。
抜かない治療をするためには抜かないための努力が必要で、単に放置をすることとは結果が異なります。

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