TVで入れ歯を歯磨きををつけて、歯ブラシで磨いていませんか?と訴えているCMがあります。
歯磨き粉には、研磨剤という砂みたいな物が含有されていて、この研磨剤が入れ歯に傷をつけ、細菌の溜り場になり汚れや臭いを増大する可能性があるからです。
従って、市販の入れ歯専用の歯ブラシを使用しなくても、自分の歯を磨いて毛先が開いたものを入れ歯専用としてお使いいただいて構いません。ただし、歯磨き粉は使用しないでください。
お手入れとしては、ご飯を食べたら外して流水で汚れを落とし、歯磨き粉はつけずにブラシで磨いてください。夜寝る時は外して水の中で保管します。その際、入れ歯洗浄剤を使用してください。
その時、入れ歯を指で触ってみてちょっとぬるぬるする場合、それは目には見えない細菌がまだ残っています。
市販の入れ歯洗浄剤を使用しましょう。化学的に消毒することができます。毎日使用しても結構ですし、そこまでぬるぬるしないのであれば個人のペースで使用しても結構です。
また、現在市販されている洗浄剤の多くはカンジダ菌などのカビを退治するもので、入れ歯がピカピカになりません。あまり汚れがひどい場合は先生に申し出てください。クリニックの方でクリーニングいたします。
夜寝る時は、入れ歯を外して水中で保管しましょう。24時間ずっと入れ歯を使用していると歯茎が疲れてしまい、悪影響がでると考えられています。基本的には歯茎を休める意味で、寝るときは入れ歯を外すことをお勧めします。
しかし、歯周病がひどく、夜外すと朝入れ歯を入れるとき、かなりきつく感じる場合は先生にご相談ください。
また、入れ歯は、入れ歯洗浄剤につけるだけでは綺麗になりません。必ず、流水下でブラシで擦るようにしてください。
入れ歯の手入れ
歯科に関して
- 2015年11月8日