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HISA DENTALCLINIC
DIRECTOR’s BLOG

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本クリニックのインプラントの特徴

歯科に関して

インプラントの一つ目の特徴は歯の部分(上部構造)がセメント合着ではなく、スクリュー止め(スクリューリテイン)になっていて、外すことができる点です。
そのため、精密な印象(型どり)が必要となり、オープントレー法により、スクリューによってトランスファーされる印象用コーピングを用います。
すなわち、印象が精度の決め手となります。もし、上部構造の適合が悪いとスクリューを締めることがインプラントを引き抜く力になりかねません。
現在、日本において80%の先生がセメント合着、残り20%の先生がスクリューリテインと言われています。また、最近アメリカではスクリューリテインが増えていると聞いています。
スクリューリテインの利点は、何かトラブルがあった場合に容易に上部構造を外して対処できることです。たとえば、歯の一部がチップした(欠けた)場合、上部構造を外して修理できます。また、自分の残っていた歯が何らかの理由で抜歯に至った場合、十分な本数のインプラントが埋入されていれば、その上部構造にダミー(歯のない部分)をロー着して、歯を回復することができます。 従って、セメント合着のように再度上部構造を作り直す必要がなく、患者様の費用負担が軽減します。
欠点は、臼歯では咬合面にスクリューのアクセスホールが開き、それを光重合レジン充填などで埋めるため、微妙に色が合わない点です。また、セメント合着よりポーセーレンがチップしやすいという報告もあります。しかし、これは製作の仕方で問題なく解決できると考えています。
一方、セメント合着の利点は審美的ということですが、逆に、欠点は審美的に製作すればするほど、セメントが歯肉の中に残留しやすく、それが思いがけない時に歯肉の炎症を引き起こす可能性があります。また、先ほどお話ししましたように、何かトラブルがあった場合に上部構造を壊さなければなりません。そのため、仮着セメントを使用する先生がいますが、仮着セメントですと合着力が弱く、外れてほしくない時に外れて、逆に外したいと時に外れないということが起こるようです。
インプラントの二つ目の特徴は、単独歯以外はインプラントとアバットメント、アバットメントとゴールドスクリューと2重のネジ止めになっていることです。
2重のネジ止めは、もし私の咬合調整(かみ合わせの調整)が不十分な場合、あるいは何か予想もできない咬合力が上部構造にかかった場合に、そのスクリューが緩む、場合によってはスクリューが折れるなどして、直接インプラント本体に変な応力がかかるのを防ぎ、インプラント体を守る働きをします。一方、この折れたスクリューが容易に外せるのもブローネマルクインプラントの特徴です。
一度、インプラントをご検討ください。決して、一生ものという保証はできませんが、近代のインプラント(インプラント体が純チタン)はかなり予後がよくなりました。
下の写真は現在64歳の女性で、上部構造装着後8年経過した上顎咬合面観です。左右中切歯、犬歯、第1大臼歯、第2大臼歯に合計8本のインプラントが埋入され、そのアクセスホールが光重合レジン充填で穴埋めされているのがご覧いただけます。
インプラント咬合面.jpg