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HISA DENTALCLINIC
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鼻呼吸と口呼吸

歯科に関して

あなたは、鼻呼吸それとも口呼吸と聞かれてすぐに答えられますか。
テレビを観ているときや仕事をしているときなど、普段から口を閉じたまま生活している人は鼻呼吸、いつも口がポカーンと開いている人は大体口呼吸をしています。
鼻呼吸は口呼吸と比較して、次のような利点があります。
1.空気がゆっくり肺の中に入っていくので、酸素と二酸化炭素の置換がゆっくり行われる。
2.鼻呼吸は神経を落ち着かせる。
3.鼻毛が空気の流通を遅くし、肺に入る空気が適度に温まる。
4.鼻腔で空気中の細菌やウイルスを取り除き、35%~80%の範囲で湿度調整を行っている。
一方、口呼吸は常に口を開けていて、鼻のように口にはフィルターの役割がなく、直接外気が体内に入って、アレルギーを起こしたり、風邪を引きやすくなります。
また、ドライマウスになりやすく、唾液の分泌を妨げることになります。つまり、唾液が少なくなることから、虫歯になりやすく、口臭が気になりやすくなります。
さらに、寝ているときに、鼻呼吸であれば、舌が喉の方へ落ち込むことはありませんが、口呼吸になると、舌が喉の方に落ち込み気道をふさぎやすくなります。その間隙をぬって呼吸をしようとするので空気が通るたびに負荷がかかり、イビキを誘発するのです。
また、呼吸が苦しくなるので熟睡できず、昼間も眠気が取れないことがあります。
扁桃腺やアデノイドが大きく、空気の通りが悪いとき、あるいは上顎洞炎やアレルギー性鼻炎など鼻の疾患がある場合は、耳鼻咽喉科へ行ってください。
また、出っ歯やハイアングルケースで口がリラックスして閉じられず、意識して口を閉じるとオトガイ筋が緊張して梅干しのしわのようになる人は矯正治療が必要ですし、場合によっては口の周囲の筋肉を鍛える訓練が必要な場合があります。
口呼吸を改善するには、自分が口呼吸であることを自覚しなければなりません。「口臭が気になる」「口の中が乾きやすい」「イビキが凄いと指摘される」こんな心当たりがある方は、まず、起きているときに、口を閉じて鼻呼吸するように意識してみましょう。
下の図1は正常な鼻と喉の解剖です。図2はアデノイドにより空気の通り道が阻害された状態です。咽頭(アデノイド)の位置と扁桃(口蓋扁桃)の位置を確認してください。
アデノイド1
アデノイド2