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HISA DENTALCLINIC
DIRECTOR’s BLOG

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歯周病と心臓病

歯科に関して

歯周病は、歯と歯茎の境目にあるプラークにより歯茎が炎症を起こす病気です。そのプラークの中には歯周病菌などが1ミリグラム中に一億個以上います。
歯周病菌が最も感染しやすい臓器の一つが心臓です。歯周病菌が心内膜に付着して炎症を起こし、細菌性の心内膜炎という深刻な病気を誘発することがあります(感染性心内膜炎)。
これは、歯周病菌などが、抜歯などの出血を伴う歯科治療時に、血液の中に入り込んで発症します。特に、重篤な歯周病の人の歯周ポケットには大量の歯周病菌がいます。高齢者や要介護者のように感染症に対する抵抗が落ちている方は要注意です。
症状としては発熱や動機が起こります。弁膜が破れてしまうと、急性心不全などの危険な状態になることもあります。
治療は抗生物質による治療を行い、また弁膜が破れてしまっている人の場合は人工弁置き換え手術が必要となります。
また、歯周病菌のつくりだす内毒素は、動脈硬化の発症や進行に関係すると考えられています。歯周病菌の内毒素は、免疫細胞に取り込まれて血液中に運ばれ、血管内壁に炎症を起こし、動脈硬化を促進させます。
心臓には、心臓を動かすための栄養や酸素を供給する血管(冠動脈)があります。冠動脈の血管が狭くなると、急に胸が痛くなって狭心症の発作を起こしたり、心臓の一部が壊死して心筋梗塞になったりします(虚血性心疾患)。
これらの予防対策として、歯磨き(手が思うように動かない人は電動歯ブラシによる歯磨き)、磨き方としては、歯と歯茎の境目に歯ブラシの毛先を当て、力を入れ過ぎずに、弱い力で小刻みに震わせて磨くようにしましょう。強い力で磨き、歯茎を傷つけることは、傷口から歯周病菌が血液に侵入するリスクを高めるので止めましょう。
また、舌苔(舌の汚れ)を拭い落すこと、抗菌性洗口剤(コンクールF)や抗菌性歯磨剤(プロポリス含有)などを使用して磨くことや 定期的な歯周病のメインテナンスが必要です。
下の写真はコンクールFです。殺菌持続性の長いグルコン酸クロルヘキシジンが配合されており、歯周病の方にはプロポリス含有歯磨剤とともにお勧めです。
コンクール修正版