睡眠時無呼吸症候群というと肥満な方を想像しがちです。
しかし、今回8歳の時から歯科治療に来ていた子供が28歳になり、10年ぶりで来院しました。
昨年まで仙台にいて仙台市の某内科からの紹介でした。
彼女は身長148cm,体重43kg、BMI 19.7kg/m2で消して肥満体系ではありません。
彼女は日中の眠気を主訴として内科を訪れ、PSG検査から次のようなコメントをいただきました。
無呼吸低呼吸指数は12.6回/時です。総睡眠時間中に中枢型無呼吸が11回と低呼吸が51回出現しています。低呼吸は呼吸回復時やSpO2の変動の様子などから閉塞型の機序によるものと考えられ、仰臥時に多く見られています。平均Spo2は98%、最低SpO2は87%です。鼾は低位呼吸からの呼吸回復時にかいている部分があります。軽度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群ですということでした。
このことから、肥満体系でなくても、また若い人でも閉塞性睡眠時無呼吸症候群は起こることを認識しました。
また、父親も閉塞性睡眠時無呼吸症候群ということで、遺伝的な要因が関係するのかもしれません。
咬合状態は問題ありません。
OA装置は上下一体型のソフトタイプにしました。
口腔内に装着した状態です。
軽度な閉塞性睡眠時無呼吸症候群
歯科臨床
- 2018年3月20日