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HISA DENTALCLINIC
DIRECTOR’s BLOG

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オーラルヘルスケア講演会

歯科臨床
先週の日曜日に口腔から全身健康を維持・増進するオーラルヘルスケア講演会が、ホテルテラスザスクエアでありました。 これは日立健康管理センタにおける歯科健診導入と歯科健診モデル構想を、大阪歯科大学 村上教授、ライオン株式会社および日立歯科医師会が協力して行い、全国に先駆けて歯科健診モデル構想を構築しようとするものです。 近年、口腔と全身疾患の関係が叫ばれています。特に、歯周病が、全身の様々な疾患と深く関係していることが重要視されています。 したがって、歯周病を改善しないと全身健康を維持できないといことになり、人間ドックでも歯科健診が導入されてきています。 歯周病患者は脳梗塞や心筋梗塞などの循環障害になる確率が3〜4倍、早産(低体重児出産)は報告によって異なりますが3〜7倍の危険性があり、その他糖尿病や誤嚥性肺炎など多数の病気と関連しています。 歯周病が進行すれば、歯周ポケットは深くなります。 それに伴い、歯周病原菌の数も当然増え、さらには生体内に侵入した細菌を排除するために白血球が歯周ポケット内へ大量に集積し、免疫・炎症反応が惹起されます。 その際に産生されるサイトカインなどの物質や歯周病原菌が血液中に入り込み、血行に乗って全身へ移行し、様々な疾患と関連してくるのです。 そして、現在までに歯周病と心血管系疾患、誤嚥性肺炎、関節リュウマチ、糖尿病、細菌性心内膜炎および早産・低体重出産などが解明されてきています。 さらに、歯科のメーカーのライオン株式会社のSMTという器械を日立健康管理センタが導入し、唾液から歯の健康に関して虫歯菌、唾液の酸性度、緩衝脳、歯ぐきの健康を白血球およびタンパク質、口腔清掃度に関してアンモニアを測定して、これら6項目から口腔の健康状態が人間ドック時に瞬時にわかるようになっています。 そして、歯周病の改善が必要と考えられるドッグ受診者には、治療勧告がなされ、かかりつけ歯科医院での治療を行い、人間ドック受診者の全身健康の維持・増進を図るというものです。