急に歯が痛くなったり、歯ぐきが腫れたりしたのに、しばらくしたら落ち着いたということはありませんか。
後日、歯医者でX線写真を撮っても虫歯は見つからなかったという経験はありませんか。
以前、どの歯かわからないが、左の上の方が痛く感じるという患者様がいらっしゃいました。
早速、X線写真を撮ってみたのですが、虫歯や奥歯の上方にある上顎洞も問題ありませんでした。
念のため、下顎もX線写真を撮ってみたのですが問題ありませんでした。
確実な痛みの原因がわからなかったので、浸みからくる痛みの対処法としてのフッ素のイオン導入を何回か行い、様子をみました。
しかし、あまり改善しませんでした。
ところが、後日娘さんが大学受験に合格した途端に痛みがなくなってしまったのです。
娘さんは一人っ子で日立から2時間近くかかる有名私立に通っていたのです。そして、無事に東大に合格しました。
ストレスは間接的に歯の痛みを起こす可能性があります。
ストレスが歯の痛みを直接的に引き起こすということは、一般的にはありません。
しかしストレスが高まったときには、寝不足や疲れにより、歯の調子がおかしくなることはよくあることで、実はこれらの痛みは、ストレスによって間接的に体の抵抗力が落ちることで現れてくるのです。
ストレス、疲れが起こす歯・口のトラブルには、歯ぐきの腫れ、歯が浮くこと、歯ぐきのおできが膨らむこと、口臭の悪化、虫歯の痛みの再発や急な歯のぐらつきなどが考えられます。
痛みや腫れの繰り返しは、基本的にはどんなに待っても良い方に改善することはありません。自然に治るわけではないのです。
検査もせずに歯や歯ぐきのトラブルをすぐにストレスに結びつけるのは危険です。
ストレスによる歯の痛みかなと思った場合でも、かかりつけの歯科医院などを利用して、問題がないかチェックだけでもしてもらうことをお勧めします。
ストレス・疲れと歯痛の関係
歯科に関して
- 2017年5月11日