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HISA DENTALCLINIC
DIRECTOR’s BLOG

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遊んでいて歯が抜けてしまったら

歯科に関して

休み時間に友達と衝突して、歯が抜けてしまった。鉄棒から落ちて、前歯を強打して抜けてしまった。そんな時にどう対処すればよいのでしょうか。
抜けてしまった歯はもう一度同じ場所に植えることができるのです。異物を入れるのと異なり、元の場所に戻すのですから拒絶反応は起こりません。
ただ、成功するかどうかのポイントはスピードです。
歯の根を覆っている歯根膜に骨をつくる造骨細胞やセメント質をつくる細胞が含まれているので、それらが生きているうちに移植しなければなりません。歯根膜は乾燥すると死んでしまいます。
歯根膜が乾燥しない時間は、わずか30分以内といわれています。
そこで、抜け落ちた歯を拾う場合、歯の根の部分を触らないでください。すぐに水道水でなどで汚れを10秒~20秒落とし、歯根膜を乾燥させないために、口の中(舌の下で唾液に漬ける)に入れて呑み込まないようにしながら、歯科医院へ直行しましょう。
しかし、実際は出血やぶつけた痛みで泣きじゃくって、このような冷静な判断ができません。
そこで、学校でこのようなことが起こった場合は、保健室に抜けた歯を保存するための保存液セット(ティースキーパー)が用意されている場合もあります。すぐに、保健室に直行しましょう。
では、学校以外で抜けた場合は、生理食塩水に抜けた歯を入れ、歯科医院へ急いでください。生理食塩水はコンタクトレンズの保存液としてご家庭にもあるはずです。
もし、それもなけてば牛乳にに入れて、できるだけ30分以内に歯科医院を受診してください。
下の写真は、ティースキーパー(ネオ製薬)です。これに抜けた歯を入れて、歯科医院へ急いでください。
歯の保存液