26歳8か月の女子で、口元の突出感を気にして来院しました。口腔内をみても上下顎前歯の唇側傾斜がわかります。
側面セファロのデータはSNA 85°、SNB77°、ANB 8°と上下顎で大きな前後的ズレがあり、FMA 46°、Md-SN 48°と高度なハイアングルケースです。
また、U1-L1 102°、U1-SN 109°、L1-Md 100°と典型的な上下顎前突であることがわかります。オトガイはPog-NB -9mmとかなりのオトガイ後退型の口元であることがわかります。
抜歯部位は上下顎第1小臼歯を抜歯、マルチブラケットを装着しました。
矯正治療をしていて思うことは患者様の協力が一番大切だということです。動的治療期間は2年2か月でした。
歯肉の大きな退縮や歯根吸収は認められませんでした。
初診時の正面観です。
動的終了時の正面観です。現在保定中です。
成人女子の上下顎前突症例
歯科臨床
- 2017年1月5日