龍池山 松尾観音寺は、日本最古の厄除け観音で、霊験あらたかな本尊十一面観世音菩薩と脇仕の地蔵菩薩・毘沙門天が、厄除け・縁結びなどにたいへんご利益があるとされ、初午の時期は多くの参拝者で賑わうそうです。約1300年前の奈良時代初め(712年)、奈良の大仏の建立に関わったことで有名な当時の高僧「行基」が、伊勢神宮参拝の折、現在の場所松尾山に雄雌の龍が住むと伝えられる池が有ることを知り、その池のほとりに自ら観音様を刻み寺を創建したと伝えられているそうです。今から600年以上も前に本堂が火災にあった際は、池から2体の竜神様が現れ、観音様を火災から守ったという伝説があるそうです。現在の本堂は、約200年前の文政3年、総欅(そうけやき)造りで建てられました。不思議なことに、近年本堂の床板に龍の模様がうかびあがり、なでるといいことがあるといわれているそうです。
