次は、牛久で開業なさっている足立先生でした。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群の定義として、持続時間10秒以上の、無呼吸、低呼吸(50%以下の換気量)が睡眠1時間あたり5回以上出現するということだそうです。
症状としては、夜間はいびき、不眠、頻回の中途覚醒、夜間頻尿で、昼間は日中の過度な眠気、朝の頭痛、うつ、気力減退などの精神状態がみられるということでした。
診断は、問診で自他覚症状、ベットパートナーからの指摘を探り、検査はパルスオキシメーター、PSG、簡易PSGで行うそうです。
小児のSASの原因として、アデノイドや扁桃肥大が多く、口蓋垂、軟口蓋、咽頭形成術等でほぼ100%改善するそうです。
成人のSASの原因として、耳鼻科疾患、肥満、小顎症などがあり、CPAPやOA、一部耳鼻科的手術などを行うそうです。
CPAP療法の適正圧はCPAP装着状態で、PSGを見ながらCPAPタイトレーションを行い、決定するということでした。
また、診療システムの流れについても、東京医大茨城医療センター時代のものを参考に、独自で作っていらっしゃいました。
そして、症例で具体例をお話しくださいました。
その中で、CPAP治療で困ることとして、①AHIの改善が乏しいとき、リークがあるか、圧不足か、あるいは中枢性無呼吸の出現か疑ってみる。
②睡眠中に圧が強くて、中途覚醒の訴えがある場合、③マスクに対する訴えとして、マスクやバンド接触のかぶれ、マスクの重量などがあるそうです。
④圧やマスクが気になり、入眠困難な場合、⑤口腔乾燥、⑥冬季の結露対策
などがあげられるそうです。
最後に、OAに関する医科歯科連携の話をされ、終了しました。
睡眠歯科医学会大会 基礎講座に参加して 4.CPAP治療と医科歯科連携
歯科臨床
- 2018年12月7日