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HISA DENTALCLINIC
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歯の痛み(4)辺縁性歯周炎の痛み

歯科に関して

辺縁性歯周炎(別名:歯槽膿漏)は、歯肉辺縁を炎症の起源とする歯周疾患です。
歯周ポケットを形成しながら、歯根膜や歯槽骨に炎症が波及していくもので、一般的な歯周炎というと、この辺縁性歯周炎を指します。
辺縁性歯周炎の痛みは急性の根尖性歯周炎の痛みと大変類似しています。
痛みは持続的であり、中等度から重度でその歯の咬合接触で痛みは強くなります。
目に見える歯肉の腫脹と発赤で特徴づけられ、その腫脹は根尖性歯周炎に比較して歯肉よりにあります。
その歯は打診に敏感で、動揺している場合もあります。より重篤な場合、炎症性の腫脹、発熱、悪寒を伴うこともあります。
深い歯周ポケットが通常歯の周りに存在し、歯周ポケットの診査が必要です。歯周ポケットからの排膿があれば、痛みは軽減します。
歯髄は通常、生きており温度変化や電気刺激に正常な反応を示しますが、場合によっては知覚過敏を起こすこともあり、また辺縁から逆行性に歯髄炎を引き起こすこともあります。
膿みの袋の増大は通常歯周ポケットからの排膿が抑止されることにより起こり、深い骨の下まで至るポケットは,歯根の又の部分の病変の存在と関連しています。
治療は洗浄、消毒と歯周ポケットの掻爬が行われます。
かみあわせの調整で対合歯との接触を除去します。
もし、腫脹、発熱、悪寒があるなら、抗菌剤の投与が効果的です。
歯周ポケットからの膿みの出口が確保されないならば、切開による排膿が推奨されます。
痛みは治療後24時間以内には治まります。