今回は、親知らずの抜歯後の食事における注意点についてお話しします。
①親知らずの抜歯後、下顎孔伝達麻酔のため、麻酔が約2、3時間効いています。
その間、感覚がマヒしていてうまく噛めなかったり、熱いものが熱いとわからず火傷をしてしまいがちです。
完全に麻酔が切れてから、食べ物を食べるようにしましょう。また、抜歯前は約2時間前まで普段通り食事をしてもかまいません。
②親知らずを抜歯した後は、普通の食事を食べてもらって構いませんが、柔らかく消化の良いものを食べてください。抜歯後の体調の変化、痛みの感じ方は人それぞれで、固形物を食べられないことがあります。
しかし、痛み止めはとても胃に負担がかかるお薬で、空腹のときに飲むと胃潰瘍の原因にもなります。薬を飲む前には何かお腹に固形物をいれておくようにしましょう。どうしても固形物を食べることができない場合は牛乳を飲むのがいいでしょう。
③親知らずを抜歯した後に食べない方がいいものは、アルコール類、香辛料など刺激物です。お酒やトウガラシなどの刺激物は血行が良くなり、出血が多くなる可能性があります。血が出ている間はアルコール類、刺激物は控えましょう。
また、おせんべいなど硬いものは歯を抜いたところを傷つける可能性や、噛む強さや噛む場所がわからず唇や頬、歯肉に傷をつくる恐れがあります。抜歯後一週間程度は控えましょう。
強くすすって食べるものは、歯を抜いたところにあるかさぶたをはがしてしまう恐れがあります。一週間程度は食べないようにしましょう。
④抜歯後の食事で気をつけることは、栄養をしっかりとることが大切です。
体力の低下は免疫力が下がり抜歯後の治りを遅くします。食べにくくても、しっかり栄養があるものを食べてください。
⑤抜歯後に食事をしたら、穴にご飯が詰まり痛くなっても、そのままにしておいて構いません。無理にとろうとすると、傷口が開いてしまったりばい菌が入ってしまったりします。
特に吸う力やうがいで詰まってしまった食べ物を出そうしないでください。食べ物が入って痛い時は、歯医者さんに相談しましょう。
⑥親知らずを抜歯した後に、顔が腫れて痛すぎて食事を噛むことが出来ない場合、個人差はありますが、腫れは通常1週間くらいでおさまってきます。確実に頂いた薬を飲んでください。
親知らず(2)抜歯後の食事における注意点
歯科に関して
- 2018年4月25日