セレックのプレミアムソフトにはインプラントのアバットメントや上部構造を製作できる専用のソフトがあります。
また、日本には輸入許可が下りていませんが、セレックチタンベースなるものがネットで販売されています。
もし、チタンベースを使用しないでインプラント上部構造を製作する場合、直接法では出来るだけアンダーカットの少ない既製のアバットメントを選択し、金属のテカリを専用スプレーでパウダリングして製作します。
あるいは、口腔内の印象をとり、石膏模型をスキャンして製作する間接法ではアバットメントのアンダーカットをワックスなどで埋め製作します。
どちらの場合も上部構造のみの製作で、アバットメントが金属の場合には上部構造に金属色が透けない工夫が必要となります。
また、ジルコニアなどの既製のアバットメントを使用すればよいですが、結構高額となりますし、インプラント本体にはチタンで接続することが必要と私は考えています。
このように、上部構造は何らかの工夫をすれば、セレックで製作可能ですが、このような方法ではカスタムメイドのアバットメント製作は無理です。
そこで、アバットメントをスクリューリテイン、上部構造をセメント合着タイプの2層構造で製作したり、ノーベルバイオケアのゴールドアダプトのように、アバットメントと上部構造を一層構造のスクリューリテインで製作できるセレックチタンベースによる製作法を行うこととしました。
私はシロナのチタンベースをネットで歯科モールドットコムから購入しました。
アメリカからの輸入品で、ノーベルバイオケア以外に、アストラ、バイオメット、フリアデント、ストローマンおよびジンマーのチタンベースも販売されていました。
注文をしてから18日から20日ぐらいかかります。これはこの製品の薬監手続きが必要だからです。
次回はチタンベースを使用した製作法についてお話しします。
チタンベースを用いたインプラントのアバットメントおよび上部構造の製作(1)
その他
- 2016年11月28日