東京で開催されたEr:YAGレーザー臨床研修会に出席してきました。
私自身、Er:YAGレーザーは歯周病、う蝕、口内炎、知覚過敏や止血などに使用しています。
しかし、根管治療には気腫を恐れてほとんど使用していませんでした。
今回、一番の収穫は、根管治療の際のEr:YAGレーザーの使用でした。
感染源、すなわち細菌やバイオフィルムを取り除くには、根管の器械的拡大、化学的洗浄、根管貼薬が重要であると言われています。
器械的拡大に関しては、十分に器械的拡大を行ったとしても40%の非切削面積があるということです。
そこで、化学的洗浄にEr:YAGレーザーを使用し、水中のパルス照射を行い、蒸気泡を生じさせ、衝撃波や2次気泡を利用することで、側枝やイスムスの洗浄にまでも有効であるということでした。
熊崎先生の私見では、30mj、20ppsの条件で、R200T/R300Tのチップを根管内で使用し、20秒、あるいは30秒(上限1分)を照射するそうです。
使用する薬液はNaClOで行い、仕上げはEDTAを用いるということでした。また、他の演題の座長をしていた須田英明先生は生理食塩水でもよいと話しておられました。
この洗浄法は、根管内デブリ、スミヤー層、側枝、イスムスの洗浄に有効であるということでした。
第19回 Er:YAGレーザー臨床研修会に出席して
その他
- 2016年8月8日