8月20日の会合の時、小宮山先生が会員の発表の合間、合間に話されたことを整理しました。
1.下顎の正中に埋入したインプラントはなぜか骨吸収を起こしやすい。
2.ワイドのインプラントは周りの骨を減らすので、第1大臼歯、第2大臼歯の埋入は、ワイドとワイドではなく、ワイドとレギュラーの組み合わせにする。
その際に、どちらをワイドにするかは決まってないが、頬舌的な骨の幅のある方にワイドを埋入する。経験的には第1大臼歯部がワイドになるケースが多いようである。
3.アバットメントと上部構造のスクリューは今の方が強いので、後からインプラントを追加する可能性がある場合はインターナルよりエクスターナルの方がつなぎやすい。
4.骨の硬さから初期固定は上顎で得られにくいが、逆に上部構造に関しては下顎の方の骨が固いので難しい。
5.ノーベルのエクスターナル用のドリルは浅く埋入されやすいので、注意をしてください。
6.経年的に骨吸収は、上顎は外側、下顎は舌側から起こるが、上下顎とも唇側の骨を残すように埋入するのがコツです。
7.フィックスチャーの表面形状に関して、ハイブリットが望ましい。しかし、柔らかい骨に関してはノーベルのアクティブがよい。
8.フィックスチャーの破折は、根尖側の充実部とアバットメントのスクリューが入る部分の境界で起こることが多い。
9.マージナルボーンロスのパラメーターには、出血、排膿があるが、インプラントのブロービングは上部構造の形態から正確には計測できない。
10.抗生物質のメイアクト(第3世代のセフェム系)は耐性の問題から使用しないようにしてください。
11.マージナルボーンロスを減らすためにマルチアバットメントの高さの高いものを使用する。
12.マージナルボーンロスを減らすために、複数のインプラントの場合は、ゴールトアダプトのようなダイレクトなものは避けるようにする。
Club 22の会合に出席して(2)
その他
- 2017年8月28日