11歳3か月の女子で、上顎左右犬歯の唇側転位および下顎前歯の叢生で来院しました。
側貌はストレートタイプで両側の犬歯関係はⅡ級関係でした。
したがって、プロファイルもストレートタイプで悪くないことから、上顎大臼歯を遠心移動して、available spaceの確保を図り、非抜歯治療を行うこととしました。
まず、装置は上顎大臼歯を遠心に移動するGMDを装着しました。また、加強固定としてヘッドギアーを使用しました。下顎にはリップバンパーを装着しました。
上の写真はGMD装着後6.5か月です。上顎左右第1大臼歯の遠心移動が終了し、上顎にマルチブラケット装置が装着された状態です。
下顎にリップバンパーが装着されている状態です。
その後、上顎の配列が進んだところで、下顎にもマルチブラケット装置が装着され、上下顎で咬合を作ります。
マルチブラケット装置の動的治療期間は18か月でした。
動的治療後、犬歯の咬合関係はⅠ級関係に改善されました。
保定はマウスピースタイプのものを用いました。
非抜歯矯正治療
歯科に関して
- 2017年2月26日