むし歯菌は、とくに1歳7ヶ月~2歳7ヶ月に集中的に感染しやすく、その後子供の口の中の細菌のバランスは3歳ぐらいにまでに決まるといわれています。
つまり、この時期を『感染の窓』と呼び、この時期にむし歯に感染させなければ、その後むし歯に対するリスクは低くなるのです。
1歳7ヶ月は卒乳の時期であり、また口の中では奥歯(第1乳臼歯)が生え始める時期です。
むし歯の原因となるミュータンス菌やソブリヌス菌はツルツルした歯面にくっついて歯垢(プラーク)をつくります。そのため、奥歯が生えるとむし歯菌に感染しやすくなります。
また、この時期は卒乳と重なります。授乳は食事に比べると回数が多く、不規則なため、一般に卒乳が遅れるとむし歯のリスクが高くなります。
さらに、母親が口の中を清潔に保つことは、子供への感染を防ぐ意味で重要です。この時期のむし歯菌への感染は子供の将来のむし歯のかかりやすさを左右するのです。
むし歯菌は、主に母親の唾液中のむし歯菌が食事中のスプーンの共有や口移しなどによって子供に感染します。
母親からの感染が多いため、「母子感染」といいます。母親の口の中のむし歯菌が多いほど、子供はむし歯菌に感染しやすくなります。そして虫歯にもなりやすくなります。
従って、1歳6ヵ月で一度歯科医院を訪れ、母親の口の中のチェックや子供の歯磨きの仕方、フロッシングについて歯科衛生士から効果的な方法を教えてもらってください。
感染の窓
歯科に関して
- 2015年2月21日