マタニティ歯科
Q&A
MATERNITY DENTAL FAQ
A.妊娠前にむし歯の治療や親知らずを抜くなど出来ることは早めにおこないましょう。
乳歯は妊娠中に作られます。
むし歯や歯周病を予防するためには、口の中を清潔に保つことが大切です。自分にあった歯の磨き方の指導を受け、歯磨きの習慣を身につけるようにしていきましょう。また、妊娠中に親知らずが痛くて来院する妊婦の方が時々います。できるだけ妊娠前に親知らずの抜歯を行いましょう。
A. 乳歯は妊娠中に作られます。
「歯」は、歯のもとになる芽(歯胚)ができそこにカルシウムやリンなどの無機質が沈着し、硬く成熟し(石灰化)、生える準備をはじめます。乳歯の歯胚は、妊娠7週目からでき始め、妊娠4カ月頃から石灰化が始まります。お誕生までに乳歯が生える準備はできています。永久歯の歯胚は妊娠4~5カ月頃からでき始め、お誕生頃から石灰化が始まります。
丈夫な歯をつくるためにはカルシウムやリン、タンパク質、ビタミンA・C・Dなどの栄養素を含む食品をバランス良くとることが大切です。
A.一般的には、安定期(16週~)の歯の治療は可能です。
その他の時期でも、お母さんの体の状態や治療内容によっては可能です。歯科を受診する際に、妊娠していること、何週目なのか、お母さんの体の健康状態、産婦人科の先生の意見等を伝えてください。
A.つわりで歯が磨けないときには無理をせず、食後すぐにうがいをして食べかすを取り除くなど出来ることから始めましょう。
女性ホルモンの変化により、つわりにより歯が磨けないことや食事を小分けにするなどお口の中が汚れがちになることがあります。唾液の量が減ったり、口の中が酸性になりやすいことなど妊娠による変化から、虫歯、歯周病や知覚過敏になりやすくなります。
A.歯科治療でおこなわれるエックス線撮影の放射線量は、1年間に人体が浴びる自然放射線量と比べて微量です。
歯科用のエックス線撮影は腹部からも離れており、お腹の赤ちゃんへの放射線の影響は無視できるレベルです。さらに防護エプロンの着用で被曝量を軽減できます。ですが、エックス線撮影は必要最小限にとどめるべきでしょう。一方、エックス線撮影から得られる情報によって正しい診断、治療ができることも事実です。担当の先生とよくご相談ください。
A.歯科治療で使用される局所麻酔は、おもに2%リドカイン製剤(オーラ注®)です。
妊娠中にこの局所麻酔を投与してもお腹の赤ちゃんへの危険性はほとんどないことが報告されています。疼痛によるストレスを考えると、安定期(16週~)であれば局所麻酔は使用した方がよいでしょう。
A.基本的には妊娠中は薬を内服しない方向で考えます。
ですが、薬を使用しないことでお母さんの体に悪い影響があると考えられる場合には、お腹の赤ちゃんへの影響が少ない痛み止めや化膿止めの薬を必要最小限処方することがあります。
A.安定期(16週~)であれば処置は可能です。
治療時には局所麻酔を使用し、抜歯後は痛み止めや化膿止めを処方しますが、お腹の赤ちゃんへの影響が少ない薬を使用します。逆に治療をしないことで、感染や慢性的な疼痛が出る方が妊娠に与える影響は大きいと考えられます。
A.お腹の赤ちゃんにはもちろんのことお母さんの体にも影響はないと考えられます。
根の治療時には、次回の治療までの間に清掃した根の中が汚染されないように、ごく少量の薬液を根の中に置いてきます。そして、その上をセメントで蓋をしますから、影響ないと考えられます。
A.現在では、研究により人体に健康リスクを生じる量ではないとわかっていますので安心してください。
歯に詰める白い(歯の色)ものを「コンポジットレジン」といい、数年前、コンポジットレジンにはビスフェノールAと言う環境ホルモンが含まれているから危険であるという話がありましたが、問題ありません。